エアコンの変なにおいは冷房で解決!?プロが解説する原因と対策

 

エアコンをつけると変なにおいがする、酸っぱいような、カビ臭いようなニオイがする…という経験はありませんか。そうした臭いにおいはエアコン内のカビや生活臭が原因です。今回は、エアコンから変なにおいがしているときの対処法について、年間5000件以上のエアコンクリーニングを行っている私たち「京都の清掃会社.jp」がご紹介します。

 

 

<目次>

エアコンの変なにおいの原因
エアコンの変なにおいの解決方法

エアコンの変なにおいの予防方法

エアコンのにおい対策を行う上での注意点

まとめ

 

エアコンの変なニオイの原因

エアコンから変なにおいがする原因は、大きく分けると「カビ」と「生活臭」の2種類です。

<カビ>
エアコンから変なにおいがする原因のほとんどは、内部で繁殖したカビです。エアコンは、室内の空気を取り込んで、暖めたり冷やしたりした後に再び室内へ排出します。この時、室内のホコリやチリが空気と一緒にエアコン内部へ入り込んでしまいます。夏の冷房運転では空気を冷やすためにエアコン内部で結露水が発生するので、カビが繁殖しやすいのです。このようなカビ汚れを放置していると、エアコン内部は適度な湿度と温度が保たれておりカビが過ごしやすい環境であるため、夏の間にドンドン繁殖していきます。そして、エアコンをつけると空気とともに内部で増えたカビの胞子も放出されるようになり、カビ臭い嫌なにおいがするようになってしまうのです。また、カビが多く存在する部屋に過ごすことで、喉の痛みや喘息などの症状が出るなど人体に悪影響を及ぼすことがあります。このような症状は「夏型過敏性肺炎」と呼ばれ、エアコンが原因となる場合は5月~10月のエアコン使用シーズンの間だけ症状が現れることが多いです。自分でフィルターを掃除するだけでも症状が改善される場合もありますが、内部のカビが酷い場合は分解洗浄によるエアコンクリーニングが必要になります。当社でもエアコンクリーニングを行ったお客様から「クリーニング後、喉の痛みが治まりました!」と嬉しいお声を頂くことがあります。症状などについてまとめた記事は以下よりご覧ください。

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<生活臭>
もう一つの原因として、生活臭が挙げられます。私たちが生活する中で発生するにおい(汗、においの強い料理、タバコ、ペットなど)がエアコン内の熱交換機などに染みついてしまうと、冷暖房をつけた際の嫌なにおいの原因になります。また、料理の油やタバコのヤニ、ペットの毛などはエアコンのフィルターに付着すると頑固な汚れになり、自動お掃除機能付きのエアコンでも汚れが取れなくなります。このように蓄積した汚れ、ホコリ、カビ、強い生活臭など様々なにおいが混ざり合い、エアコンから嫌なにおいがするようになってしまうのです。

エアコンの変なニオイの解決方法

<解決方法①:フィルターを外して掃除>
ご家庭でもすぐに実践できるにおいの解決手段として、エアコンフィルターの掃除があります。フィルターはエアコンの中で最初にホコリ汚れが溜まる場所なので、エアコンを使用するシーズン中はこまめに手入れしましょう。2週間~1か月に1度はフィルターを外して掃除することが各エアコンメーカーからも推奨されています。フィルターに付着しているホコリを掃除機で吸い取るのが簡単です。また、キッチンやリビングで使用しているエアコンには料理の油がフィルターに付着して、掃除機では吸い取ることができないような頑固な汚れになっている場合があります。こんなときは、台所用の中性洗剤と歯ブラシなどを使うと汚れを取りやすいです。ブラシを使用する場合、エアコンのフィルターはプラスチック製で強く擦ると穴が開いたり破損することがあります。フィルターが破れていると、ホコリが直接エアコン内部に入り込んで故障の原因になるので、ブラシを使う際にはできるだけ優しく擦るようにましょう。また、洗った後に乾かす際も日光に長時間当てるとプラスチックが劣化してしまいます。陰干しでしっかりと乾かしてから元に戻すようにして下さい。

フィルターヤニ、ホコリ

 

エアコンフィルター清掃後

 

<解決方法②:窓を開けて冷房運転>
SNSなどで話題になった、窓を開けながら16℃で1時間エアコンをつけっぱなしにすればカビ臭さが無くなる、という方法です。実は、これはエアコンメーカーも公式サイトなどで紹介しており「窓を開けて冷房の温度を室温よりも3~5℃程度低く設定し、2~3時間運転する」ことでエアコンの嫌なにおいを減らすことができます。

どのような仕組みか説明すると、冷房運転では室内から取り込んだ空気が冷やされることでエアコン内部に結露して水滴が発生します。これを窓を開けて換気しながら行うことで、エアコンは空気を冷やし続けるためたくさんの結露水が発生し、その水がエアコン内部のカビや汚れが一緒に流れてドレンホースから排出されます。エアコンのにおいが気になる時にすぐ試せる解決方法なのですが、結露水で自然に流れていくのは一部の汚れだけなので、多くのカビや汚れはそのまま内部に残っています。一時的に嫌なにおいが抑えられる場合がありますが、カビや汚れが無くなったわけではないので注意が必要です。

また、外の湿度が高い日には大量の結露水が発生することで内部から溢れてしまい、エアコン本体から水漏れが起こることもあります。大事な家具を濡らさないためにも、湿度が80%異常など湿気の多い日に行う場合はエアコンの下にビニールシートなどで防水対策をしておきましょう。その他、設定温度を低くするためエアコンからはかなり冷たい風が出ます。夏場に窓を開けていても長時間冷気に当たり続けると体調を損なう可能性があるので、直接エアコンの風が当たらない場所で待機するようにしてください。

 

 

<解決方法③:業者にクリーニングを依頼>
上記の方法を試してみてもにおいが治まらない場合は、専門の業者にエアコンクリーニングを依頼することも検討しましょう。お掃除機能付きエアコンでも、普段の手入れをしていない場合は内部にカビや汚れが溜まっていることがほとんどです。長年放置していたエアコンの内部の頑固な汚れも、分解洗浄することでキレイに落とすことができます。当社では、自社の研修設備にて知識と技術を身に着けたスタッフがお客様のもとへお伺いし、エアコンを分解して専用のクリーナーと高圧洗浄機で汚れを洗い流します。自社施工を行っているため直近でもご予約が取りやすく、無駄を省くことで低価格を実現できております。また、自賠責任保険に加入しておりますので、万が一のトラブルにも対応させていただきます。ご質問などがございましたらコチラからご気軽にお問合せ下さい。

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エアコンクリーニングのよくある質問

エアコンクリーニング

エアコンの変なニオイの予防方法

<冷房の使用後に内部を乾燥させる>
夏場にエアコンの冷房を使用した後には、上述したように結露水が溜まります。エアコン内部に溜まった水分をそのままにしておくと、カビが増殖する原因となります。そこで内部クリーン、もしくは1時間程度の送風運転をすることで、エアコン内部の水分を乾燥させカビの繁殖を抑えることができます。機種によっては冷房を停止した後、自動的に内部クリーン運転が始まり自動的に結露を除去している場合もあります。内部クリーン運転では乾燥のため一時的に温風が出てくるものもあるので、暑くて鬱陶しいと内部クリーン機能をすぐ停止している方もおられたかと思います。エアコン内部の結露水がそのままになってしまうので注意です。内部クリーンや送風運転をうまく活用してカビを予防しましょう。

<使わない時期も送風運転>
送風機能はエアコンを使わない季節にも活用した方がいいと言われています。例えば春や秋はエアコンを使わない季節ですが、エアコンを使っていない期間にも部屋の湿気やホコリが内部に少しずつ溜まります。エアコンが不要な時期も、月に一度だけでも1時間以上の送風運転を行うことでこうしたホコリやカビが溜まるのを防ぐことができます。

<空気の入れ替え>
エアコンは、室内の空気を取り込んで温度を調整し、再び室内に吹き出します。つまり部屋の嫌なにおいもドンドン内部に取り込んでしまいます。冷房を使う夏場などは冷気が逃げてしまうので、できるだけ換気はしたくないという方もおられると思いますが、室内に嫌なにおいがこもらないようにできるだけ換気を行うようにしましょう。

 

<定期的なフィルター掃除>
上でも述べましたが、におい予防にも定期的な掃除が重要です。なかでもエアコンの場合はフィルターを定期的に掃除することで、においの原因となるカビの予防に効果があります。フィルターは前面パネルを開ければ簡単に取り外して洗うことができるので、エアコンの使用シーズン中は2週間〜1ヶ月に1回の頻度を目安に、こまめにお手入れするようにしましょう。また、自動お掃除機能付きエアコンはフィルターのホコリを自動で掃除してくれる機種ですが、料理の油などを含んだベタベタの汚れは取ることができません。また、ダストボックスに溜まったホコリは手動で捨てなければならないものもあります。自動お掃除機能付きとは言っても手入れがまったく必要ないわけではありません。ホコリを放置しているとカビが繁殖しやすくなるので、定期的に掃除するようにしましょう。

家庭用エアコンフィルター

エアコンの臭い対策を行う上での注意点

<エアコン内にスプレー>
エアコンのにおいを何とかしようと、部屋用の消臭スプレーを吹きかけるのは逆効果になります。繊維や空間の消臭用に作られているため、消臭成分がエアコン内部に入り込みフィンなどの部品に付着してベトベトになり、さらなる悪臭の原因になりかねません。また、殺菌消毒のためにアルコールが含まれているスプレーを使用すると、内部の電気回路に影響して故障したり、引火して火災などの事故に繋がる恐れがあります。

また、エアコン掃除用スプレーも市販されていますが、清掃業者だけでなくエアコンの各メーカーも推奨していないように、あまりオススメはできません。比較的安価で使いやすいのですが、スプレーで吹き付けるだけなので大半の汚れは洗い流すことができず、内部に残ったままです。さらに成分が内部に残ることで金属部品のサビや故障の原因となったり、スプレーの勢いが十分でないためホコリが目詰まりして水漏れに繋がるリスクもあります。エアコン掃除用スプレーを使用する際は説明書をよく読んで使用法を確認し、十分に気をつけて使用しましょう。

スプレーの使用リスクに関してまとめた記事もありますので、よろしければご覧ください。

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エアコンスプレー

<洗ったフィルターはよく乾かす>
お手入れの際に洗ったフィルターに水分が残ったままエアコンに取り付けてしまうと、内部でカビが繁殖する原因になります。洗った後のフィルターは直射日光での劣化を避けるため陰干しまたは室内干しで乾燥させましょう。早く乾かしたいからといって、ドライヤーを使うと熱によってフィルターの破損・変形の原因になります。洗い終わったあとは清潔なタオルで水分をふき取り、自然に乾燥するのを待ちましょう。

まとめ

エアコンの変なにおいの原因は、ほとんどが内部で繁殖したカビです。こまめにフィルターを掃除したりすることで予防することはできますが、内部にできてしまったカビ汚れを取り除くのは一般のご家庭では難しいです。換気しながらの冷房運転などを行っても改善しない、においがヒドい場合にはエアコンクリーニングを頼むことも検討しましょう。

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