「最近、エアコンをつけてると変な音がする…」と、エアコンの稼働音がうるさく感じるようになっていませんか。その異音は故障の前触れだったり、エアコンや室外機のどこかに不具合が起きているかもしれません。今回は、京都・滋賀で年間5000件以上のエアコンクリーニングを行うプロの「京滋の清掃会社.jp」が、エアコンの音がうるさい、異音がする原因と対策を解説していきます。
<目次>
エアコン本体から音がする場合
エアコンの稼働音、異音がする原因は様々です。どこに不具合が起こっているのかきちんと判断して、エアコンを長く使用するために、異音に気がついたら早めの対策が大切です。どの場所から、どんな音が発生しているかで原因がつかめる事が多いのでチェックしていきましょう。
<風が強い音>
「ゴーゴー」と大きな風量の音が出ているのは、エアコンがフルパワーで稼働している状況です。部屋の温度を上げ下げするため運転の始めの方は高負荷で稼働するのが基本ですが、つけっぱなしにしていても常にこのような状態で稼働している場合は注意が必要です。部屋の大きさとエアコンの対応畳数が合っていない可能性があります。エアコンにはそれぞれ「6~8畳用」「12~15畳用」など対応畳数が存在し、この対応畳数より広い部屋に設置してしまうと大きな音が発生しやすくなります。例えば、6畳用のエアコンを12畳の部屋に設置してしまうと、パワー不足のため常にフルパワーで稼働してしまうのです。こうした高負荷の状態で稼働を続けると、大きな音が発生するだけでなくエアコンの寿命を縮めることにもなります。引っ越しなどで以前使っていたエアコンを新しい部屋に取り付ける際には、必ず対応畳数を調べるようにしましょう。
<何かが軋む音>
エアコンの電源を入れたあとに「ミシッ・ギシッ」と軋むような音がする場合があります。こうしたエアコンの内部から聞こえる軋む音の正体は、温度変化によってプラスチック部品が膨張・収縮している音です。 具体的には、エアコン内部には熱交換機と呼ばれる部品があり、暖房をつけるとコンプレッサーで圧縮された高圧高温のガスが熱交換器に送られ 、熱交換器で暖められた空気が部屋に出ていきます。このとき、熱交換器が暖められることで周りのプラスチック部分が膨張し、軋むような音が発生するのです。なお冷房の場合も逆の手順で、プラスチック部分が収縮することで音が発生します。つまり、「ミシッ・ギシッ」の異音はエアコンが正常に動作している証拠といえます。
<ズレる・揺れる音>
フィルターが目詰まりを起こして空気を取り込むことができず過剰に振動している、または部品の取り付けに関する不具合が原因の場合、「カタカタ・ガタガタ」という音がします。 自動お掃除機能が付いている場合はダストボックスがズレてうまくハマっていなかったり、正しく取り付けられていない可能性があります。一旦フィルターやダストボックスを外して掃除し、取扱説明書を確認しながら取り付けてみましょう。
<水が沸くような音>
密閉された室内で、部屋の外と内で気圧の差があるときに「ポコポコ」と水が沸くような音が発生します。エアコンには、内部で発生した結露水を外に排出するためのドレンホースが接続されていますが、気密性が高い部屋ではドレンホースから外気が逆流してくることがあります。その際に水がある部分を通るため、「ポコポコ」と音がするのです。最も簡単な対策としては、窓や玄関を少し開けて外との気圧差を減らすことで解決できます。エアカットバルブをドレンホースに繋げることでも軽減することができますが、ドレンホース内はホコリなども結露水とともに排出されるため、汚れが溜まらないようにバルブをメンテナンスする必要があります。
<空気が抜けるような音>
エアコン内の冷媒ガスが内部を移動するときや、自動お掃除機能付きのエアコンの場合はフィルター清掃の際に「シュー・プシュ」という音が発生することが多いです。これらの音が鳴っても、正常に動いているだけなので心配することはありません。また、冷媒の流れを切り替える弁が動いて音が生じるケースも考えられますが、エアコンの温度調整に伴って発生する音のため故障ではありません。
<ルーバーが開閉する音>
ルーバー周りの動きが悪くなると、羽が開閉するたびに「キー・ギー」という音がします。多くの場合は劣化や摩耗による異音のため、シリコンオイルを吹き付けることで一時的に改善する場合もあります。根本的に改善するには部品交換が必要です。ホコリなどの汚れが入り込んでいることが原因の場合は、外して掃除をすると改善が見られます。しかし、古いエアコンの場合はプラスチックの部品自体が劣化して脆くなっていることも多く、無理やり外そうとするとルーバーが破損する原因となるので注意してください。破損してしまっている場合は修理か買い替えを検討しましょう。
<自分でできるエアコン本体お手入れ>
①エアコンフィルターの掃除:前面パネルを開けて、フィルターをこまめに掃除しましょう。お掃除機能付きの場合は、ダストボックスなども一緒にお手入れするのをお忘れなく。
②ルーバーの掃除:ほとんどのエアコンが取り外せるタイプですが、経年劣化によって割れやすくなっている場合があります。古いエアコンでは注意しましょう。
室外機から音がする場合
<高負荷で稼働中の音>
室外機から「ゴーゴー・ブーン」という音が聞こえる場合は、高負荷で稼働している状況です。ホコリや汚れによる目詰まりを起こしていて空気が取り込めていなかったり、経年劣化で部品同士がうまくかみ合わなくなってきた時に起こります。この音がする時点では特に異常ではありませんが、高負荷で稼働させ続けていると部品の寿命を縮めてしまいます。室外機の裏面・側面についたホコリを軽く払ったり、汚れが酷い場合はプロのクリーニング業者に清掃を依頼してみましょう。
<振動する音>
「ガタガタ」と室外機の動作に合わせて振動音がする場合は、土台との固定が緩かったり設置場所が水平ではなかったりすることが考えられます。振動音が気になるときは、室外機を載せている台やブロックの状態を確認しましょう。接触面に防振ゴムなどを取りつけることで音を軽減できる場合もあります。また、室外機に接触している何かが音を出している場合もあります。室外機の近くに接触しているものがあれば、それを移動しましょう。
<大きな異音・金属音>
室外機から「ガラガラ・キンキン」といった大きな音や金属音がしている場合は、内部で部品が破損している可能性が高いです。運転を中止して、専門の修理業者に見てもらいましょう。また、修理の保証期間が過ぎていると修理費用が高くなる場合もあります。購入から何年も経って古くなっているなら買い替えも検討しましょう。
<自分でできる室外機お手入れ>
①室外機周辺の整理:室外機の周りに物が置いてあると空気の流れを遮ってしまい、室外機の効率が大幅にダウンします。周りに物がある場合は整理しましょう。
②裏面・側面の掃除:室外機の裏面や側面にはフィンと呼ばれる網目状の薄い金属の板が付いています。ここが汚れていると熱交換の効率が落ちてしまうので、ブラシ等を使って丁寧に掃除をしましょう。アルミ製のものが多いため、力を入れ過ぎると変形や破損の恐れがあります。直接金属部分に触れると手を切ってしまうこともあるので、手袋をしたうえで力を入れ過ぎないように作業しましょう。また、室外機を動かすと冷媒ガスの配管を傷つけてしまうリスクがあるため、無理に動かさずできる範囲で掃除するようにしましょう。
③ドレンホースの掃除:エアコン内部で発生した水を排出するためのドレンホースも中に汚れが溜まっていると水が逆流し、水漏れや異音の原因となってしまいます。ホースの先から歯ブラシなどを入れて、内部に汚れが溜まっていたらかき出しましょう。
故障かな?と思ったら
<修理が必要なとき>
ここまでの通り、エアコンの音が気になったり異音がしていても汚れや経年劣化によるものが多いことが分かっていただけたと思います。劣化している場合は修理による部品交換しかありませんが、エアコン本体の保証期間が適用されていれば、メーカー修理で比較的安く済むこともあるので購入時の保証書を確認してみてください。費用を節約することができますよ。冷暖房の運転に機能的な不具合が生じている場合は、完全な故障と判断され修理費用がかさむ場合が多いです。また、買い替えの場合は購入から10~15年が目安です。この期間を超えるとメーカーも修理のための部品が在庫切れになっていたり、修理自体が不可能だったりすることがあります。
<クリーニングで改善されるとき>
汚れが原因で異音が発生しており、長年エアコンの掃除をしていない場合や自力でのお手入れに限界を感じている方は専門業者へエアコンクリーニングの依頼を検討してみましょう。異音が改善されるだけでなく、内部のカビ汚れも一掃して風がスッキリ爽やかになりますよ。年間5000件以上のエアコン清掃の実績がある当社では、室外機クリーニングも1台3300円(税込)のセット価格で承っています。エアコンクリーニングの料金・作業内容などよくある質問や、実際にお客様のもとへお伺いした様子をまとめた記事は以下からご覧ください。
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<賃貸の場合は注意!>
賃貸のお部屋で入居時に初めからエアコンが取り付けられている場合は、修理やクリーニングを依頼する際に注意が必要です。備え付けのエアコンに対して勝手に業者を手配してしまうと、トラブルに発展する可能性があります。賃貸物件のエアコンの不具合は、まず管理会社か大家さんに相談するようにしましょう。多くの場合エアコンの所有権は貸主にあるため、修理等にかかる費用を負担してもらえることがあります。逆に自分で勝手に修理やクリーニングの手配をしてしまうと万が一、破損や取り換えが必要なトラブルになった際など大きな問題に繋がることもあります。このような内容は賃貸借契約書にも記載されているので、よく確認しておくと安心です。
まとめ
今回は、うるさいエアコンの異音の原因や対処法についてご紹介しました。エアコンが正常に動作している音以外に、異音やうるさい音が発生しているときは部品の摩耗や経年劣化などで修理が必要な場合がほとんどです。故障の前兆として異音が発生している場合もあるので、しっかりとチェックして必要であれば修理業者を呼びましょう。夏のうだるように暑い日や、雪が降るほど寒い冬の日に空調が使えないのはかなり大変です。また、異音の原因に早めに対処できればエアコンを長く使えることにも繋がります。せっかく買ったエアコンですから、できるだけ長く使用したいですよね。
またエアコンクリーニング現場で、お客様とのやり取りでよくあることを記事にしています。宜しければご閲覧ください。(作業中のエピソード・あるある話)
このページで紹介した対処法で改善が見られない場合や、そもそもここに該当しないような異音が発生している場合は専門の業者やメーカーなどに早めに相談することをおすすめします。エアコンや室外機のクリーニングが必要な場合は、当社株式会社マイジョリティサービスにお任せください。お問い合わせはお電話か、こちらのお問い合わせフォームにて24時間受付ています。見積・ご相談は無料にて承っていますので、お気軽にご連絡ください。